以前よりレストランのインテリアなどを手掛けていたチャリーさんですが、本国ではそちらの依頼も多くなっているようです。インテリアのスタイリストやエディターをやっているRORY ROBERTSONさんからインテリアを焦点にした取材を受けていますので、ぜひ、チェックください。

Writer: Rory Robertson Images: Alex Natt

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An interview with leather craftsman Charlie Borrow — Rory Robertson

 

以降は訳の抜粋です。

An interview with leather craftsman Charlie Borrow

イースト・ロンドンで最も尊敬されている職人の一人であるチャーリー・ボロウは、最もラグジュアリーで丈夫なレザーラゲージをハンドメイドすることで知られています。

日常使いのカードホルダーやウォレットから、オールマイティに使えるダブルハンドルのクラシックなトートバッグ、ホールカットバッグ(3サイズ)まで、彼のレザーアクセサリーやラゲージの数々には、誰もが夢中になることでしょう。キャンバス地やデボン産のレザーなど、彼の作品はすべてオーダーメイドで作られています。

しかし、人気のあるラゲージの他に、ボローは最近、革張りや家具の依頼が明らかに増えています。コロンビア・ロードのすぐそばに新しい店をオープンして以来、彼の店は、興味い多様な家具やインテリア修理の駆け込み寺のようになりました。

「ファッションデザインを勉強して、ポール・スミスのスーツ部門で働くことになったんです。その後、中古のミシンを手に入れ、個人顧客のテーラリングの修理や手直しを請け負うようになりました。寝室で仕事をしているうちに、レザーに興味を持つようになり、数年後、私はラゲージシリーズを開発して、ここShoreditchにあるBoundary Estateの一部であるCleve Workshopsに移りました。    

他のテナントから、日本の販売代理店を紹介されたんです。私のレザーアクセサリーやバッグはすぐに目にとめられ、商品開発や海外との卸売もすぐに決まりましたから、まさにそれは一瞬のようでした。今は、小売と卸売の両方の仕事をしていますが、いつも忙しいですよ」とボロウは言う。

「数年間、ラゲージとアクセサリーだけに集中していましたし、今でもここイギリスと日本では、それらが私のビジネスの主軸です。ラゲージは私のトレードマークですが、家具も手掛けています。この2年間で、家具やインテリアの依頼が目に見えて増えました。家具の修復業者は、特殊な革製品に苦労することがありますが、そこで私のスキルが発揮されるわけです。キャンバス地や革の張り地、家具の修復を希望する商業インテリアや個人のクライアントは増え続けているんです」 チャーリー・ボロウ

ボロウは、品質と職人技には本質的な部分に関心があることが大事と強調します。「入荷する家具の多くは、ミッドセンチュリーのサファリスタイルやスリングファニチャーです。初期のものはハンドメイドでステッチもきれいです。元々使われていたものよりも上質な革を使ったり、機械ではなく手作業で組み立てたりと、その家具を最大限に生かすためのアドバイスをいつも心がけています。依頼を受けた家具の、その歴史を調べるというプロセスもあります」とボロウは言う。「そもそもハンドメイドであることは、その作品が唯一無二であることを意味します。しかし、その作品がオリジナルでないこともよくあることです。職人が以前修理した跡が見えるんです。ほんのちょっとだけ違っていたり、職人の刻印が残っていたりするんですよ」。                                   

「インテリアに焦点を当てた最初の依頼は、5年前でした。Shoreditchにある有名なレストランSmokestakの創設者であるDavid Carterから、シェフ用のキャンバス地のエプロンを作ってほしいと依頼されました。それが大好評だったので、今度はレストランの正面に特注のミリタリーキャンバスの日よけを、さらに店内にはキャンバス地のドアパネルを依頼されました」とボロー氏は語っています。それ以来、商業インテリアのプロジェクトや、家具の製作、修復、修理を依頼する個人の顧客が着実に増えています」。

最近のプロジェクトのひとつに、Peter Mikicに依頼された革張りの特注サファリチェアのセットがあります。フレームはアンティークで、そこに新しいレザースリングを手縫いで取り付けています。1脚作るのに1日くらいかかりました。決して早い作業ではありません。リネンの長い糸、2本の針、アウルなどの道具を使い、サドルステッチという技法を使いました。素晴らしい作業ですが、忍耐と技術が必要です。しかし6mmの間隔と重めの糸や紐を使うことでより長持ちさせることがでるし、それが本当の品質の証だと思うから」とボロウは説明します。                                                       

今後予定されているプロジェクトについて尋ねると、「Smokestak店をもっと手伝っていますし、今後数ヶ月の間に、とても興味深い個人のお客様の椅子の修復が目白押しです。それぞれの家具が、それぞれ興味深い面白さと課題をもたらしてくれるのです」。

Writer: Rory Robertson

Images: Alex Natt

 

 

October 17, 2022